包茎手術と聞くと、余った包皮を切除するというイメージを持っている方が多いかと思いますが、近年は切らない包茎手術と呼ばれる術式も登場しています。切らない包茎手術とは、文字通りメスを一切使わずに亀頭を露出させる治療法です。いくつかのやり方があるのですが、現在は医療用の糸や接着剤を使った方法が主流となっています。糸や接着剤を使った切らない包茎手術のやり方は非常にシンプルで、まず包皮を剥いて亀頭を露出されます。

そして、余った包皮を糸もしくは接着剤で根元に固定するだけです。非常にシンプルで簡単な術式なので、手術時間も10分程度と非常に短くなっています。糸や接着剤で余った包皮を固定する術式は、一般的な切除を伴う手術と比べて費用が安いというメリットがあります。切除を伴う手術は10万円以上かかるケースも少なくありませんが、切除しない手術は3万円ほどで受けることが可能です。

また、糸を使った方法では針を使うので若干の傷跡が残りますが、接着剤を使った方法では傷跡は一切残りません。加えて、仕上がりが気に入らなかった場合は、いつでも元の状態の戻せるというメリットもあります。一方で、切らない包茎手術は軽度な仮性包茎の方しか受けることができません。真性包茎やカントン包茎の方、仮性包茎の中でも重度な状態の方は受けることができないので、従来の切除を伴う手術を選択する必要があります。

また、余った包皮を根元で固定するので仕上がりが不自然になる可能性があるとともに、性行為などによって糸や接着剤が外れて元の状態に戻ってしまうというリスクもあります。このように、切らない手術にもデメリットはあるので、メリットだけでなくデメリットについても十分に理解した上で手術を受けることが大切です。